今、ショパンの曲を練習しています。ピアノの発表会前の最後のレッスンの時に、発表会後の曲をピアノの先生と一緒に決めました。
その時、「次に何をやりたい?」と聞かれました。前回もそうだったのですが、またしても私は答えに詰まってしまいました。本当にやりたい曲が全然思い浮かばなかったのです。
なかなか答えられない私を見てピアノの先生は『やりたい曲をやるのが一番いいのよ。』と言いました。
昔ピアノを習っていた時は曲は全部先生が決めていたのです。先生の方から、次はこれをやりましょう、という感じで。だから自分から「これをやりたいです。」という思考になっていなかったんですね。
それで私はなんとなく「これ、という曲はないけどロマン派の曲がやりたいです。」と答えました。
そうしたら先生が「ショパンはどう?」と言ってきてあれこれやりとりした結果、ショパンの曲に決まりました。
その曲は昔から好きな曲ではあったけど、まだまだ私がやるレベルじゃないなと勝手に思っていたので、正直「え?その曲?私が弾いて大丈夫?」と思いましたが、同時にとても嬉しい気持ちにもなりました。私もその曲練習できるんだ、と。
それで今実際に練習し始めているのですが、自分が思っていたより弾けるんです!我ながらびっくり!
正直、発表会で弾いたシューマンの曲より易しいと感じています。多分、世の中の難易度表示では今やってるショパンの曲の方が難易度が上なんですけどね。
それで思いました。世の中で言われていることが必ずしも自分に当てはまるわけじゃないんだな、と。個性とか好みとかもありますからね。
しかも、元々好きな曲だったので、練習しながら「早く弾けるようになりたい!」という思いが日々募って練習にも熱が入ってきてるのです。発表会の曲より気合入っているかも。(笑)
それでピアノの先生が『やりたい曲をやるのが一番良いのよ』といった理由が良くわかりました。
また、本当はやりたい曲はあったのだな、という事を悟りました。
難易度表示を見て、またその曲を聞いた感じで、自分はまだその曲を弾けるレベルじゃない、と勝手に考えていたんですね。だから、自分の中で自動的に排除されていたのだと思います。
先生にやりたい曲を聞かれた時、実際は自分が弾きたい曲ではなく、弾けそうな曲は何かな?と考えていたような気がします。
これを通して、改めて、「自分の考え」というのが恐ろしいなと感じました。無意識のうちに自分の考えで自分の可能性を狭めていたんですね。
やりたいことが思い浮かばないという人も、もしかしたら本当はあるのかもしれませんよ。世の中の情報や一般論によって自分の中で勝手に排除されているのかもしれません。やりたいことではなく、できそうなことばかり探しているのかも。
子供の頃は可能性など考えずに純粋に「○○になりたい!」なんて言ってましたよね?大人になった今、かえってそういう思考も大切だなと思いました。
また、やってみたらわかるというのもあります。私も曲を弾いてみたら、この曲弾きたかったんだな、と認識したので。
とにかく、一般論という外野に惑わされないことです。自分が考える「自分の可能性」が正しいとは限りません。神様は自らやろうとする人に共にしてくださいます。
自分の壁、突破したいですよね。様々な面で「自分の考え」という邪魔をなくし、復活していきたいですね。