年末から世間を賑わせているカルロス・ゴーン氏ですが、日本だけじゃなくて世界的に話題になってるみたいですね。今日はそれについてちょっと感じたことをお伝えしたいと思います。
とは言っても、私は日産について詳しくないし、経済や法律も専門家じゃないので彼が有罪か無罪か等の事についてはノーコメントにします。
ただし、密出国に関しては完全に違法行為だと断定できますけどね。
ゴーン氏に関しての人々の見解は「日本の法律がおかしいからこうなるのも仕方ない、むしろ良くやった」と擁護する人もいれば、完全に悪人呼ばわりする人まで様々です。
ホリエモンなど自分自身が同じような体験をした人はかなり日本の法律を批判する立場になってるように見受けられましたが、一般人で彼を擁護する意見はあまりないなと思いました。
彼の功績だけを見ると「日産を復興させた」ということなんですよね。だから人々から感謝されてもおかしくないはずです。
でも、一般庶民はゴーン氏に対して怒りの声を上げているのです。
その理由は「日産を復興させたと言ってもただ大量のリストラしただけ」とか、「日産の技術や利益をフランスのルノーに垂れ流した売国奴」など。
私は事の真相はよくわかりませんが、確実に言えることは、一部の日本人から相当な恨みを買っているという事です。
そしてその心情を同じくする人たちが日産やゴーン氏とは直接関係ないのに怒っているのです。
このような状況を見ると、ゴーン氏は 実際に経営者として数字は上げたけど人々の心を買うことはできず、逆に恨みを買ったということは言えそうです。
でも表向きは「日産を復興させた」ということになってます。
恐らく、会社にとって都合の悪い人に対する大量のリストラとか、徹底的なコストカットは欧米では普通の事だったのでしょう。
でもそのやり方は義理人情の日本では馴染まない事でした。義理人情のせいで長時間労働や休日出勤などがあったのも事実ですが、昔の日本の会社の慣習として、その人や家族のことまで考えてリストラはしなかったというのもあります。
終身雇用の考え方ですね。会社がその人の生活の責任も持つような感じ。
でも、 当時は、日本人が恐くて誰も出来なかったことをゴーン氏が大胆にやってくれた、という感じに捕らえられていました。今となってはどうなのかな?という風になってきましたけどね。
どちらが良いか悪いかというより、やはり人々の「怨念」というのは後々になって確実に悪影響として出て来るものなんだなと思ったんです。
少なくとも、いくら復興させても、ある人に極端な犠牲を強いるとか、恨みを買うようなやり方だと結末がハッピーではなくなるという事は言えそうです。
しかも「会社にとって都合悪い人は切る」というやり方は今の日本で普通になりつつあります。
当然と言えば当然かもしれませんが、ちょっと怖い気もします。
そして、 これは会社に限らず、教会の復興にも言えることじゃないかな~と思うんです。
教会や組織の都合で人をあれこれ動かすのはどうかな?と。
特に教会では会社以上に、その人の信仰心や心情が大切になってきます。
全員が納得するというのは不可能かもしれませんが、少なくとも人々の心を買ってからじゃないと結末がうまくいかないんじゃないかな?と思うんですね。
そうじゃないと、やられた方(言われた方)は「なんであなたにそんなこと言われなきゃいけないの?」という事になってしまうと思うのです。
その時は教会が復興しても、後々様々な問題が浮上して、結果的にはあの復興は良かったのかな?と疑問視されてしまう可能性もあります。
復興させるのは良いことです。でも、誰かが不幸になるやり方だと神様が喜ばれないと思います。
ゴーン氏の最終的な結末がどうなるのかは分かりませんが、密出国したことで日本では完全に犯罪者になってしまいました。
やはり、多少遠回りに見えたとしても、神様が祝福してくださるようなやり方を考えて実行することが大事ですね。