台風の接近で大雨の被害が心配ですが、その代わり猛暑が和らいでいますね。何事にも一長一短があるのだなと改めて感じます。
ところで、今年の異常な猛暑で熱中症が深刻な問題になってますが、これを受けて、小中学校のエアコン設置等についての様々な記事が上がっています。おおよそ旧時代からの根強い根性論と現実との対立の記事ですね。
その他、最近では猛暑の中、女子生徒が生理でプールに入れない時マラソンや陸上の運動をさせられる事に対する批判記事なども目にするようになりました。
実際、気象庁が注意喚起まで呼びかける事態なのに、屋外で運動させたり、エアコンのないサウナのような室内に長時間居させるなんてナンセンスですよね。どう考えても根性だけで対処できるレベルじゃありません。
ではなぜ日本にはいまだにこういう現状があるんでしょうか?
あくまでも私見ですが、多分、「我慢できないのは弱虫」「休むことは怠惰」という思想が今決定権を持っている大人世代の根底にあるんじゃないのかと思うんです。
私自身も、根性論を全否定はしません。根性も我慢も必要な時がありますから。
ただ、私が思うに、根性を鍛えるのは(根性だけじゃなくて身体を鍛えることも)健康で状態が良い時にすべきであって、具合が悪い時にするもんじゃないと思うんです。
具合が悪い時にも頑張ることが精神力があって素晴らしいのではなく、具合が悪くならないように日ごろ鍛えるのが望ましいということであって、一旦具合が悪くなったら治すことに専念しなくては!
特に、私は女性ですから、生理中にプールに入れないからマラソンさせるとか、そんな記事を見ると体育教師たちは頭おかしいのでは?と思ってしまいます。病気じゃないのにただ休むなんて、という考えなんですよね、きっと。男性の教師は生理痛の苦痛を分かってないんです。
とは言っても、かくいう私自身、元々はものすごく根性主義者でした。まさしく「部活中は水飲むな」の世代ですから。(苦笑)
実際、根性があったからこそ今まで教会の指導者として頑張ってこれたし、それなりに実績も立てさせてもらったとは思いますが、反面、40代になってから著しく健康を害してしまいました。元々ものすごく身体が丈夫だったのに。。。
根性主義の怖い所は、具合が悪くてもそれが「自分の根性・精神力が足りないせいだ」と思い込んで無理することです。しかも、無理しているという自覚は全くなく、それくらい当然、と思っているんです。そもそもの基準がおかしいんです。それで異変には気付いていながらも自分で異常事態だと認識できず対処が遅れてしまうんですね。
自分の痛い経験から、何事も、根性を出すことにも『時』があるという事を実感しました。
伝道の書の「すべての事に時がある」という聖句は知ってましたが、知識として知るのと経験して実感するのとでは大きな違いがあります。
先にも書いたとおり、私は根性が必要ないとは思いません。でも休む時は休み、治す時は治さないと。
気象庁が注意喚起を呼びかける様な状況や、自分の状態が悪い時は明らかに「鍛える時」「頑張る時」ではありません。
時をうまく見分けて、自分自身を鍛え、強く美しく創っていきたいですね!