特殊清掃ってご存知ですか?一言で言うと、死体処理後の現場の掃除のことです。
最近、孤独死が増えているせいか、特殊清掃業者も増えてるみたいです。
実際、孤独死や自殺後の発見が遅れると、その現場は想像を絶するほど悲惨な状態になっているようです。
死体の腐敗臭が残っているし、虫が湧くし、床や壁に体液が染みついて床も腐ってしまっていたり…等々。
最近、特殊清掃に関する記事を改めて見ました。
以前から知っていたことではあったので、記事そのものに新しい発見というのはなかったんですが、驚いたのは、その記事に対するコメントです。
多くの人が、『そういう風に自分は迷惑をかけたくないから、孤独死する前に尊厳死を認めてほしい』とか、『自分はクリーンに自死したい』などの意見に賛同していたんです。
やはり、日本人は「人に迷惑かけるくらいなら自分から死んだ方が良い」という思想が圧倒的多数を占めているようです。
しかし、霊的に考えたら、当然自殺は絶対にダメです!!(自殺についての動画をアップしてるのでよかったら見てください! ☞ 自殺はどうしていけないのですか?)
でも、正直、私自身も人に迷惑はかけたくないな~と思ってます。
そこでいろいろ考えたんです。本当に誰にも迷惑をかけずに生きていくことなんて可能なのか?と。
それで…考えた結果、この世で生きていく限り、誰にも迷惑かけずに生きていくことなんて不可能だ、と思ったんです。
勿論故意的な迷惑行為は絶対に良くありません!!
でも、人って自分だけじゃ生きていけないんですよ。「私は自分で何でもやってます」とは言っても、本当にすべて自分でやってるわけじゃないです。直接的に関わっていなくても、間接的に自分に関わっている人がたくさんいるから今の生活が成り立っているんです。
根本的には、神様が様々な人を使って、また自然万物を通して私たち一人一人を生かしてくださっています。
そこでさらに考えたんですが。。。現代人の考える「迷惑」が、ただ単なる迷惑行為だけじゃなくて、誰かに関わってもらう事、助けてもらうことを全て「迷惑をかけること」として位置付けているんじゃないのかな~と思ったんです。
だからこそ、「迷惑かけたくない」という名目で、誰にも相談できなかったり、弱音を吐けなかったりする現代人が多いのかなと。そしてそういうことが、精神の病につながったりもするんじゃないのかなと。
実際、私が牧会していた時も「迷惑だと思って言えませんでした。」と言われたことがあり、こちらとしてはむしろ、迷惑になると思われていたんだ、という事にショックを受けた経験があります。
また逆に、困っている人を見ても『自分がやったら迷惑かも』と思って素通りしてしまうこともしばしばじゃないでしょうか?
現代人は、助けるのも、助けられるのも、両方ストレスに感じているようです。
いっそのこと「どうせ人間は他人に迷惑かけないと生きられないんだから、自分も助けてもらうし、人にも迷惑がらずに関わろう!」という開き直った考えをするのはどうでしょうか?
神様は「迷惑かけるから」と言って1人で抱え込むことを望んでおられないと思います。ましてや「クリーンな自死」なんてもってのほか。
神様は、人がお互い助け合って、愛し合って生きていくことを望んでおられます。
「迷惑」という言葉に縛られ過ぎず、もっと楽に、お互い愛し合って生きれるようにしたいですね。
参考記事 ☞ 孤独死現場レポート