私は以前、日赤の水上安全法救助員という資格を持ってました。溺れた人を助けるための資格です。
しかし、実際に溺れた人を助けた経験はありません。目の前で溺れている人を見たことすらありません。これは幸いなことですけれど。
だから、溺れるとどうなるのか、実は知りません。自分自身も溺れたことがありませんから。
最近、人が溺れる時は、静かに声も上げずに沈んでいく、という事を知りました。だから、人が近くにいるにもかかわらず気付かない場合もあるそうです。
よく人が想像するような、「助けて~!!」と叫びながら、バタバタするという行為は、顔が水上に出ている時、呼吸ができている時にできることなんですね。だから、本当に溺れたら声なんて出せないということなんです。
考えてみたら当然なんですけど、それを知った時にはドキッとして背筋が凍っている自分がいました。
想像と現実はかなり違います。
そして、これは霊的にもそうかもしれない、と思いました。
本当に霊的に死にかけている時は助けを呼ぶことすらできないのではないか?と。だから、周りがいち早く気付いてあげないといけないんだな、と思ったんです。
本当に常に、主の心で命に接しないといけないですよね。
救助員の免許はとっくに切れてますし、実際体力的な問題で実技が出来なくなってますが、霊的な救助員は生涯現役でできるようにしておかないといけませんね。