ネットの記事で、通勤ラッシュ時に赤ちゃんが登場することについての記事が載ってました。
読んでみると、その記事には、そのことが『良いか悪いか』という内容ではなく、どうしても周りが冷たい視線を送ってしまう現状について書かれていました。
実際問題、通勤ラッシュという修羅場で赤ちゃんがすやすや寝ていたり、おとなしくニコニコしてるなんてことは珍しいんじゃないかと思います。大抵はぐずったり大泣きしたりなんじゃないかなと思うんです。
たとえ赤ちゃんが静かだったとしても、通勤ラッシュ時にベビーカーが入ってくるとそれだけで幅を取ります。
そういう時、周りのおじさんたちの反応は。。。冷たい視線を送るか、イライラ波長を送るか、黙って見て見ないふりしているか。。。。などなど。これが現実ですよね。手助けをするとか温かい言葉をかけるなんて光景を目にすることはないと思います。
記事を書いた記者はこの原因を「心に余裕がないから」としていました。
確かに通勤ラッシュ時には他人に気を配る余裕なんてありませんよね。私もラッシュ時に移動するときは、自分がうまく電車に乗って、窒息せずに無事に行けることしか考えてないです。(^^;
ただ、この「心に余裕がない」という現象は、通勤ラッシュに限ったことじゃないんじゃないのかな~と思ったんです。
日々忙しくて常に「心に余裕がない」状態が、日本のあちこちにみられるんじゃないかなと。
その結果、みんな自分自身の事で精一杯。だれもが『自分を』わかってほしいと思っている。。これではやっぱり他者を理解し、助け合う状態にはならないなと。
やることに追われている人はいつもイライラしたり、できなかったらどうしようという不安感にかられたり、ああしなきゃ、こうしなきゃ、という考えにとらわれていたり。。追われてるから余裕がありません。
逆に、スケジュールが詰まっていてもおおらかな人はいます。
現代は文明の利器が発達して全てが簡略化、高速化していています。私自身、時間がかかることや面倒なことは好きじゃないので現代社会に生きててよかったと思ってます。
ただ、日常のちょっとしたことで考え方に余裕を持つことは大事だなと思うようになりました。
例えば、ギリギリで青信号を渡りそびれ、赤信号を待つとき。以前はこういう事にもちょっとイライラしていたんです。でも、考えてみたら赤信号の待ち時間って30秒くらいなんですよね。たった30秒のことでイライラして心を乱したら自分が損です。
人間って自分の思い通りに行かないと瞬間イラっとしたり、否定的な考えが湧いてきたり、ひどいと口から良くない言葉が飛び出したりしますけど、冷静に考えたら、それで一生がダメになるとか、地獄に落とされるとか、そういう深刻な事って多くありません。
勿論、世の中で改善すべきこともありますが、まずは日常で自分の考え方をちょっと変えるだけで、もっと心に余裕が生まれ、自分にも他人にも優しい対応ができるようになるんじゃないのかな、と思いました。
多分、現代人は多くの事に心を配りすぎて取り乱しているのでしょう。聖書に出てくるマルタのように。
主がおっしゃったように、大事なことは一つだけ。それを大事にしていきたいですね。
参考記事 ☞ 通勤ラッシュに赤ちゃん登場「日本は育児に冷たい」の妥当性