数日前、たまたま夕方ごろ近所の八百屋さんの前を通った時、 ふと思いました。
最近の世の中は、何もしゃべらなくても過ごせるような方向にどんどん進んでいるな~と。
八百屋さんの「いらっしゃ~い!!今日は〇〇が安いよ~!!」という威勢の良い声を久しぶりに聞いて、何だか懐かしく感じたんです。最近はこういうのあまり聞かないな~と思って。
今は、スーパーで買い物袋がいらない時には「買い物袋不要」のカードをかごに入れておけば、レジの人がわかって対応してくれます。「袋は要りません」という声かけも必要ないんですよね。
良く考えたら、コンビニで何か買う時もわざわざしゃべらないし、今後AIが投入されて店の無人化が進めば益々しゃべらなくて済む状態になります。
携帯電話も今は電話するのが目的というよりは、文字のやり取りとウェブサイトを見るのが主な目的ですよね。
文明の利器が発達するほどしゃべらなくて済む方向になっている気がします。つまり、無言で済ませられる社会。
そのせいか、対面でのコミュニケーションが苦手な人や考えを言葉に出して言うことが苦手な人が増えてます。
これは人間としては進化しているのか、退化しているのか。。。
まぁ、それでも得意か苦手かくらいならまだいいのですが、根本的に、こうやってしゃべらなくなるということは、だんだん声を出す機会が減っていくことになりますよね?
実はこれが現代人が昔の人より元気がない原因じゃないのかな?と思ったんです。
以前、スポーツのインストラクターをしていた時、人間は声を出すことでより力が出る、と学んだことがあります。
分かりやすい例を挙げると、重量挙げの選手は、バーベルを上げる時、「ハ~!!」とか何か叫ぶじゃないですか?あれは気合だけじゃなくて、実際に声を出す方が力が出るそうなんです。
そういえば。。。以前台湾や東南アジアに行ったとき、とても活気があるな~と思った記憶があります。考えてみたら、アジアの街は人々の声で溢れていますよね。実際、人々もパワフルなんですよ。
日本の静かで落ち着いた雰囲気も個人的には好きですが、今後ますます人がしゃべらなくなり、声を出さなくなったら、人間に覇気がなくなり、弱くなっていくような気がします。
人間には声を出す機能があり、言葉でコミュニケーションを取ったり、気持ちを現したり、歌を歌ったりすることもできます。神様がそういう能力を人間に下さったからです。
文明の発達とともに神様が下さった能力を退化させてしまったらもったいないです。
だから、今は無言でもいられるけれど、敢えて会釈じゃなくて声に出して挨拶したり、うなずくだけじゃなくて「はい」と言ったり、用がなくても見過ごさずに声をかけたり・・・そんな心掛けでも自分にもっとパワーが出てくるし、人との関係性にも良い結果をもたらすのでは?と思いました。
声を出さなくていい社会になっていくからこそ、敢えて声を出して活気ある世の中、活気ある自分にしていきたいですね。