退職代行サービスというのをご存知ですか?
どういうサービスかというと、退職したいという意思を本人に代わって会社告げ、退職できるように手続きをしてくれる、というものなんですね。
この背景にはブラック企業の存在も大きいようです。辞めたくても辞めさせてくれない、退職届を受理してくれない、そうするうちに精神に異常をきたすようになった、等々。
そんな背景もあり、この退職代行サービスの会社も利用者も年々増えていて人気なんだそうです。 人気があるということは、それだけ需要がある、ということですよね。
自分の会社がブラック企業じゃなくても「言いにくいことを代わりに言ってもらえる」という点が良いみたいで、特に若い世代を中心に利用されてるようです。ただ、利用料は5万円前後するみたいですけど。(苦笑)
一方、『自分でやめる意思も伝えられないような人なら今の会社をやめても人生変わらない』とか『そんな弱っちい精神でどうするんだ!』などの意見もあります。特に年齢が上がるほどこんな感じのようです。
新しいものに対する評価は常にゼネレーションギャップが生じますね。
どう考えても、一昔前では考えもしなかったサービスですからね。
私がこのサービスの存在を知った時、正直、良し悪し以前に『そんなことまでがビジネスになるんだ!』と驚きました。考えた人は凄いな、とも思いました。
多少不便でも、多少ストレスに感じても『そんなこと当然』という認識で生きている人からは考えもしない発想です。
恐らく、(私も含め)大人世代は「そんなこと」に異議を唱えたり、文句を言うことが社会人として、大人として恥だ、という認識があるのだと思います。
しかし、若い世代は単純に「そんなこと」がイヤだから、それをしなくて済むようにすることを考える、という事なんだと思います。ある意味正直なんですよね。実際「そんなこと当然」という認識の中からは新しいものは生まれませんからね。
結局サービスが根付いてしまえば今はあれこれウンチクを垂れている大人たちもきっと便利に利用するようになるんでしょうから、私はこういう新しい動きを肯定的に見守っていこうかなと思っています。
今年は日本も平成が終わり、新しい元号になります。時代は新しくなるのです!いつまでも昭和の頭で生きていてはいけませんね。