私は元々読書が好きな方だったのですが、指導者になってからは一般的な読書は控えるようにしていました。
特に小説は。
何かの知識を得るための読書は必要に応じてしていましたけど、メインは聖書と聖書の研究にすべきだと自分に言い聞かせていました。
なぜかというと、業務に影響するから(^^;
どう影響するかというと、まずは単純に読書にハマりやすいので没頭してしまい、時間がとられること。
それと、特に小説など内容が心に深く入ってしまった時はその感動や衝撃で数日間影響を受けてしまうということ。
子供のころなんかはしばらくその世界観に支配されて過ごしてしまうほど影響を受けやすかったんです。
それで自分で警戒してあまり小説は読まないように心がけてました。
でも、このコロナ期間に入ってから、あまり人に会わなくなって感情的に淡々と生きている自分を自覚した時がありました。
それで、人に会わなくても感情を動かす対策としてまた小説を読み始めたんですね。半分口実かもしれないですけど。(^^;
この半年間で結構読みましたよ。ブックオフの宅本便というのを2回くらい使いましたかね。。(古本屋に本を送るようなシステムです)
ところで、最近個人的に感動した本で「ライオンのおやつ」という本があります。
「本屋大賞第2位」という帯を見て何となく買った本でした。
買った時点ではタイトルを見て文字通りに動物の物語かと思いきや、読んでみたら終末期医療に関する小説だったんです。
主人公が30代女性で末期がん患者。病院での治療はあきらめ、ホスピスに入るところから物語が始まり、ホスピスで命が尽きるまで、本人の視点でいろいろ書かれた内容でした。
私は父が認知症で施設に入っていることや母が癌で亡くなっていることもあり、この問題についてはとても関心があるんですね。
それで読み始めてから一気に読んでしまったんですが、なんだか心が締め付けられるような感覚になりました。
珍しく、読みながら涙ぐんでしまったほど。。
生きること、死ぬことについてまた改めて考えさせられましたね。。。
とにかく、生きているという事だけでも物凄く感謝なことだな、と思えました。
寿命って自分で計画的に予定を立てることはできないじゃないですか?
すべて神様の手のうちです。
今自分がいるのは神様に生かされているからなんですよね。
せめて神様が生かしてくださっている間は精一杯生きなければ!
小さなことで一々躓いてるのはもったいない。。命にはタイムリミットがあるのだから。。
そんな当たり前のことを改めて心に深く感じる本でした。
