ピアノをやっている人は良くご存じだと思うのですが、「ハノン」という教本があります。
指の訓練みたいな曲集で、正直単調で面白くはないですけど、基礎練習のために昔から使われてきた本です。
最近になって、その「ハノン」を買い替えた方が良いかな。。と思い始めていました。
というのも、私の持っているハノンは恐らく50年以上前に買ったと思われるものだからです。
私がピアノを習い始めるより前に、姉が習っていたのですが、初めは母も一緒に習っていたらしいんですね。
恐らく、本当は母が習いたかったのを、子供に習わせることを口実にして一緒にやってたんじゃないかなと思われます。
こういう事情があり、私がピアノを始めた時はハノンがすでに家にありました。
でも、習い始めはバイエル(という本)から入ったので私自身がハノンを使い始めたのは小学生になってからだったと思います。
その時点ですでにボロくなってたんですよね。。。もしかしたら母はもっとずっと前からハノンを持っていたのかもしれません。
それを何と!今も私が使っているのです!
もうボロボロであちこちにセロテープで補修しまくり。(^^;
それでも、印刷が見えなくなってるわけじゃないし使えるからと思ってずっと使ってたんですが、そのあまりにボロくなったハノンを見ながら急に素朴な疑問が湧いてきました。
「私は何でこんなボロボロの本をあえて今も使い続けてるのだろう??」
そんな大金を払わなければ買えないものでもないし、いくら使えるからと言っても客観的に見てこれはないだろうと思いました。(^^;
しかも。。そのボロボロの本をピアノのレッスンにも持っていて使ってるんですよね。。。
ちょっと私の頭がどうかしていたと思いました。
今のピアノの先生からハノンをもう一度やろうと言われた時に、チラッと買い替えようかなという考えも浮かんだのですが。。。正直、これを見せるのは恥ずかしいという気持ちもあったので。。
でも、結局何となくそのまま使ってしまっていました。
やっぱりその時に買い替えるべきだった。。。
ところで、実は今日(11/20)、亡き母の誕生日なんです。
今朝それを確認してから、もしかしたら私が未だに母からもらったものを捨てられないだけなのかもしれないという考えが浮かんできました。
無意識に引きずってたのかもしれないなと。
それで、母との思い出は記憶にしっかりあるし、もう未練なくキッパリ捨てるべきものは捨てて新しくしよう!と決心しました。
早速ネットで注文しましたよ。
実際捨てるのはモノが届いてからになりますけど(ないと困るので)、何となく心のけじめがついたような気がします。
何というか、無意識に縛られていたものからまた一つ解放されたような気分。
これも聖霊の御働きかな。。
私もまだまだ過去を引きずっているものがありますね。。
小さなことではありますが、日々の生活の中で少しずつでも前進させてくださる三位に感謝します💛