しつこいのですが、またヘロデの話題です(笑)。(これを最終回にします)
でも、今回はちょっと怖い系かも。(^^;
皆さん、かの有名なモーセの十戎はご存知ですよね?(はっきりとは分からないという方は出エジプト記20:1~17、または申命記5:7~21をご参照ください。)
そのモーセの十戎の第二番目には偶像崇拝の禁止についての規定があります。もしこれに違反した場合、罪を3,4代に及ぼし、逆に戒めを守る者には祝福が千代に至ると書かれています。
私がまだ霊的に幼かったころ、罪を3,4代に及ぼすってどういう事かな?と思ったんですよ。意地悪く考えたら、じゃあ5代目からは帳消しになるということなのかな?と。
ということは、遺伝罪も4代まで???それ以降は振り出し戻る??
という疑問がなんとな~く湧いていました。
とは言ってもそんなに本気では気にしてなかったのですが、指導者になってから聖書を勉強したり本を読んだりしているうちに、その謎が自分の中で解けたのです!これは先生から聞いたのではなく、あくまでも自分で勉強しながら分かったことなのですが。。
当然のことながら、罪が3、4代まで及ぶというのは、罪は3、4代以降は帳消しになるという事ではなかったのです!
なんと、罪を犯した家系は3,4代で滅んでいる、という事が分かったのです!
ヘロデ家も例外ではありません。
ヘロデ大王から4代目に当たるアグリッパ2世でヘロデ王朝は終わってます。
ヘロデ家は代々残虐な王を輩出してきました。しかも、当時の救いの中心地であるエルサレムで。
神様の救いの歴史の真っただ中にいながら、そして神様の人と直に接しながらも神様の法に逆らうことをし続けていたのです。
彼らは信仰者じゃないから聖書など読んでなかったかもしれません。でも、言い伝えによるとヘロデ家の女性たちの中にはユダヤ教を信仰する者がいたと言われています。
実際、パウロがアグリッパ2世に弁明する際、このように言っています。
『あなたはユダヤ人のあらゆる慣例や問題を、よく知り抜いておられる方ですから、私の申すことを寛大なお心で聞いていただきたいのです。』(使徒行伝26:3)
だから全く何も知らなかったわけじゃありません。悔い改める猶予は十分にあったはずです。
ちなみに、旧約聖書に出てくる北イスラエルのオムリ王朝も4代で滅んでいます。(オムリ、アハブ、アハジヤ、ヨラムの4代。)
オムリ王朝と聞いてピンとこない方も、アハブ王と言えば分かるでしょう?エリヤが偶像崇拝をやめるように勧めたけど悔い改めなかった王様です。この王朝も4代で滅んでいるのです。
ここからは私の考察ですが。。。
罪が3,4代まで及ぶというのは、逆の言い方をすると、3,4代先まで罪を悔い改める猶予を与える、という事なんじゃないのかな?と思うんです。
悔い改めるタイムリミットが3,4代という事じゃないかと。
聖書の歴史を見ると、実際にタイムリミットが過ぎたらその家系がなくなってしまっています。
勿論、人間的な目で見たら、強い誰かが現れて滅ぼしたか、不運の何かが起きて滅んだという事になってると思いますが。
でも、3,4代という事は100年くらいになるでしょうからかなり寛容ですよね。
神様の裁きは、一々『これが○○に違反した罪の裁きです』という宣言はないので、人の目から見たらなんとなく成り行きでそうなったように見えてしまいます。
だから人々はそれが裁きだと分からないのです。(気付く人だけ気付くということです。)
でも、モーセの時代に宣布された法が、オムリの時代も、ヘロデの時代も、そして今も確実に続いています。
ということは逆に、ここで私達が悔い改めて神様に立ち返ると、自分の代から祝福が千代に至るということも意味しています。
私達は聖書の歴史を勉強しながら、祝福と災いについて、ハッキリと学ぶことができます。
祝福を受ける方法はとてもシンプル。「神様の法を守る!」これだけです。
夫婦の中でも、恋人同士でも相手の嫌がることをしたら関係が冷めます。それと同じです。
人間が与える祝福はその人の能力の範囲内だし、たかが知れてますが、神様の祝福は無限大であり永遠です!
自分自身のためにも、子孫のためにも、自分の家系を祝福の家系に変えたいですね!