今週の説教で「義をおこなって神様の主管圏に行くより、神様の御心をおこなって、神様の国を相続しなければならない」というのがありました。
一瞬何を意味しているか分かりませんでしたが、解説を聞いて納得しました。と同時に、過去に先生がしてくださった「影響力のある人になりなさい」という説教を思い出しました。
この説教はソドムとゴモラが滅ぼされる時の話です。
ソドムは聖書でも悪名高い堕落の街として知られています。欧米ではソドムという単語が堕落の代名詞として使われるほどです。(もし、映画や小説などで「ソドムの○○」などソドムという言葉が入っていればほぼ間違いなく淫乱な内容なので、聖書の内容だ!と勘違いしないようにしてください。)
ちょっと話がそれましたが、その説教の内容は、とても簡単に言うと、ソドムが滅んだのはロトがちゃんと伝道しなかったからだ、というもの。
私は元々クリスチャンでしたので、これを初めて聞いた時は目からうろこが落ちました!本当にこんな内容の説教は聞いたことがなかったので。
一般的には、ロトは堕落の街ソドムの中で唯一神様を信じる人だったからロトとその家族だけが難を逃れた、と言われています。ロトは良い人として解釈されているのです。
先生がおっしゃるには、ロトは旅人をもてなし、良くしてあげたけれど、たった10人の義人も作れなかったと。
聖書を見ると、ソドムの街を滅ぼす前に、神様とアブラハムとのやり取りが記されています。神様がソドムを滅ぼすという計画をアブラハムに知らせに来た時、ソドムには自分の甥っ子がいるため、心配したアブラハムが神様と交渉したのです。
最終的には、ソドムの街に10人の義人がいたら滅ぼさない、という約束を取り付けました。しかし、結果は滅ぼされたのです。つまり、ソドムには10人の義人もいなかったという事です。
この原因は、神様を信じる人としてソドムに送られたロトが福音を広めなかったからだと。自分が人に良くしてあげるだけで義人を作れなかったと。もっというと、ロトはソドムの街で何の影響力も及ぼさなかったと。
それで「影響力のある人になりなさい」という説教だったんです。
私にはものすごく衝撃的な説教でした。でも、これが先生の独りよがりな考えではないという事が聖書を読むと理解できます。聖書にはこう書かれているのです。
『こうして神が低地の町々をこぼたれた時、すなわちロトの住んでいた町々を滅ぼされた時、神はアブラハムを覚えて、その滅びの中からロトを救い出された。』(創世記19:29)
つまり、ロトが救い出されたのはロトが良い人だったからではなくアブラハムに免じてそうしてあげた、という事なんですね。アブラハムが神様にお願いしたから、ということです。
アブラハムは今でも信仰の父と言われているほど信仰深い人で、神様からの信頼を得ていた人でした。そのアブラハムのお願いを聞いてあげた、ということです。ロトのお願いではなく。つまり、ロトはアブラハムのおかげで助かったのです。
考えてみたら恐ろしい話です。ロトが影響力を発揮しなかったせいで街が一つ滅んでしまったのですから。
でも、私達もロトの話は他人事ではありません。いつの間にか、何の影響力も及ぼさず自分だけ救われて安心していないか、注意しないといけません。
また、どういう風に影響力を発揮するかも考えないといけないです。教会の中だったら直接的に福音を叫べば良いと思いますが、外でいきなりやると違う影響力を発揮しそうですよね。(苦笑)
先生は福音を様々に加工しなさい、とおっしゃいました。たとえば、リンゴがまだかじれない子にはリンゴジュースにして飲ませれば良いのだと。
私達はそれぞれ祈って、霊感を受けて、個性に応じて神様の御心を成していきたいですね。
参考までに、以前「サクセスストーリー~成功の秘密~」というラジオ番組を配信していた時にも「影響力のある生き方」という題で簡単に伝えているのでよかったら聞いてみてください。(動画も文章版もあります。)
「影響力のある生き方!」
http://pastor.tokyo/charis/%e6%96%87%e7%ab%a0%e7%89%88/29-influential-way-of-life/