今週、ヘロデ王の話題が出たので、ついでに(笑)聖書に登場するヘロデ王についてお伝えしようと思います。
実は、聖書にはヘロデ王が7人登場するんです!しかし聖書にはただ「ヘロデ」としか書かれてなかったり、逆にヘロデの名を出さずに登場したりしているので良くわからないと思うんですね。
それ以前に、そもそもヘロデって何?とも思いませんか?
実はヘロデ家はローマ皇帝の家系でも役人でもありません。ローマの支配下で、イエス様出現の少し前からユダヤの支配権を得た王朝です。
とは言っても、ユダヤにはちゃんとローマの総督があったのでちょっと特殊な立ち位置ですね。政府公認の有力者、という感じかな?
では、そのヘロデ家にはどんな王達がいたのでしょうか?今回は7人のうちあまり救いの歴史には関係しなかった人を除いた4人、いや一応5人を紹介しますね。
①ヘロデ大王・・・ヘロデ王朝の創始者でイエス様誕生時の王。イエス様誕生時、2歳以下の男児を皆殺しにした他、自分の地位安定のために妻や子供も殺したという非常に残忍なお方です。
②ヘロデ・アンテパス・・・ヘロデ大王の第二子でバプテスマのヨハネを殺したヘロデ王。イエス様が十字架にかけられる直前、ピラトから送られてきたイエス様を審問したのもこのヘロデ王です。イエス様の存命中一番かかわりが深かったと言えるヘロデ王ですね。
③ヘロデ・アケラオ・・・ヘロデ大王の子。マタイ2:22~23に出てきます。ヘロデ大王の死後、マリヤとヨセフがエジプトから帰還した際、アケラオが治めていると知ってユダヤを離れナザレに行った、というところに登場します。この人も非常に残忍だったようですが王の称号はもらえなかったようです。イエス様がナザレで育つきっかけとなったという事で一応入れました。
④ヘロデ・アグリッパ1世・・・ヘロデ大王の孫で使徒行伝で虫に噛まれて死んだヘロデ王。ヤコブを殺して最初の殉教者を出し、ペテロも投獄。
➄ヘロデ・アグリッパ2世・・・ヘロデ・アグリッパ1世の子。ヘロデ大王の曾孫。使徒行伝にはアグリッパ王という名前で登場します。姉妹のベルニケを同伴して総督フェストの元を訪れた際、パウロの弁明を聞いて伝道されそうになりました。ヘロデ家の中では比較的まともな方かも。(使徒行伝25:1~26:32)
いかがですか?いろんなヘロデ王がいますね。
こういう知識は救いに直接的に関係するわけじゃないので、知らないと救われないという事ではないのですが、聖書の背景を理解し、興味を深める助けになるのではないかと思って紹介しました。
聖書も義務的に読むと苦しいですが、興味を持って読めたら一層深く読めると思います。
聖書の背景を知ることで、みことばへの理解や悟りが深まることをお祈りしますね💛