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本の紹介

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先日何気なく本屋で手に取った本が思いのほか良かったので今回はその本をご紹介したいと思います。

本のタイトルは『ある奴隷少女に起こった出来事』。

この本は実録で、あるアメリカの黒人奴隷の少女が自分の体験を記録したものです。

奴隷少女とありますが、実際には著者の少女時代から話がスタートしているということであって、その後十数年にわたって自由を得るために闘った記録という感じです。

内容はかなり衝撃的で、これを読むと、日ごろ自分が気にしていたり悩んでいたりすることが本当に大したことないないどころかむしろ感謝な悩みなんだなと思えるほどです。

本の趣旨は皆さんの予想通り、当時の黒人奴隷の実態を世に知らせるものなのですが、全部読んでみると、この物語全体に「信仰」という裏テーマがあるように感じました。(あくまでも私の個人的な感想です。)

この著者は本当に強くて、最終的には自由を勝ち取ることができるのですが、途中に何度も心がくじけるような出来事が起こります。

それこそ、エリヤも真っ青なくらい、一難去ってまた一難。今度こそ大丈夫かと思ったらまた危機が迫る、という感じ。

そのたびに、神様に切実にお祈りしたり、また信仰深い祖母の助言を聞いたりしながらなんとか乗り越えていくのです。

本当に文字通り「命がけ」。

この本はあくまでも奴隷の実態を暴くような趣旨で書かれており、特別に信仰についてスポットを当てたものではないため、祈る場面や信仰的な助言などがわざとらしくなく、自然な感じで随所に出てきます。

それがかえって切実さを感じさせるし、信仰の力を感じさせるんです。

この著者はものすごく実行力があり、また忍耐力も並々ならぬものがあって、それゆえに勝利を勝ち取ったことは間違いないのですが、その実行力や忍耐力を支えていたのが信仰の力だったんじゃないのかなと思いました。

「信仰+行い」の力は最強だなと改めて感じざるを得ませんでした。

また同時に、日本には奴隷制度がなかったことに心から感謝しましたし、こんなことは世界のどこであっても二度と起こってはいけないなとも思いました。

サタンに主管された人間はここまで人間に対して非情になり得るんだと。

この本は文庫本になっているので値段も手ごろだし、「新潮文庫の100冊」に選ばれているのですぐに見つかると思います。

読書が好きな方には「読書の秋」の一冊として是非お勧めしたいです。

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